南北千木で活動する屋台囃子と龍頭神舞を紹介するサイトです

南北千木の屋台

屋台

南北千木には1台の屋台があり南千木町と北千木町の境にあたる千本木神社に奉納されています。
以前は分解して保管され人々の目に触れることはありませんでしたが、神社の敷地内に建てられた屋台庫の完成と共に組み立てられ、現在はそこで保管されています。
年に一度、千本木神社で行われる秋祭りの際に町内を巡行します。

屋台を組み立てる際に棟木板(棟礼)が発見されました。市内でも棟木板や造立年が示されたものが残っている屋台は少ないそうです。これによると、屋台の造立年は江戸時代末期の嘉永4年(1851年)とあります。また、棟木板には棟梁・彫・木挽き等屋台製作に関わった人物の名前が記されていて、このことから、「屋台は一人の技術者によってつくられた」という一般的な考え方が覆されることとなったようです。

屋台は『単層唐破風』という構造です。中央付近を障子のようなもので間仕切りしている構造で、市内では一般的な屋台だそうです。

トラック屋台

夏に行われるいせさきまつりでは、本屋台をお祭り会場まで運ぶのが大変なため、通称『トラック屋台』が活躍します。いせさきまつりでは、南千木町・北千木町それぞれ1台ずつの屋台に分かれてお囃子をします。夏のまつりでは屋台そのものより、囃子の演奏を楽しんで頂けると思いますよ。
他の地域の方から「ダサい」と言われることもありますが・・・。意外とこのトラック屋台、私たちの地域では重宝されるんです。なぜかって、激しい曲調の囃子が多いので飛んだり跳ねたりするとトラック自体がゆれて激しさが増すんですね!まつりの見せ場の『競演』(複数の屋台が集まって演奏を競い合うとき)ではその威力(?)は絶大です。本屋台では貴重な文化財を壊すわけにはいきませんからね。こうはいかないんです。

かつて茂呂地区(茂町、茂呂町1・2丁目、南北千木町、美茂呂町)には5台の屋台が存在し、各町内の氏神様や鎮守様に奉納され町中を練り歩いた時代があったそうです。こうした行事は今は無くなり、なかなか各地域の交流も持てなくなってしまいました。
是非、各地域の活性化のために、保存会同士の刺激のためにも何かしらの交流を持ちたいものですね。

- 祭道 -
所在:群馬県伊勢崎市
管理人:保存会員
http://www.matsurimiti.rdy.jp/

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